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中国人強制連行強制労働事件・新潟訴訟について

戦争末期に日本が組織的に行った中国人強制連行強制労働事件については、全国各地で責任追及の裁判が闘われていますが、新潟では、中国華北から新潟港まで連行され、絶え間なく吹きすさぶ風雪と氷点下の岸壁で石炭や木材などの荷下ろし作業を強いられた中国人労働者が闘っています。

1999年12月提訴、2004年3月国と企業の責任を認める勝訴判決があり、現在控訴審(東京高裁)で第2回弁論が終わったところです。

私たちは、控訴審の勝利のカギは、裁判官が被害者の声を十分聞き事実の前に謙虚になるという姿勢に至るかどうかにかかっていると思っています。東京の裁判官の目の前にあるのは地裁から上がってきた書類だけです。新潟の現場からは遠く、冬の苛酷な風雪の中でろくな食べ物も食べず裸同然で働かされることがどんなに非人間的か実感できないまま、「昔のことだから」「戦争中だったから」という感覚で結論を出してしまうことを恐れています。

そのため私たちは、「被害者の生の声を聞け」「いかにひどいことをしたのか、事実を実感してほしい」という姿勢で裁判官を説得しようと考えています。そのため①弁論での被害者(一審原告)の意見陳述や本人尋問、②被害事実を最も良く知り被害者が厚い信頼を置いている、中国人弁護士康健さんの補佐人就任、③一審原告以外の被害者の陳述書やビデオの提出、④中国内で新たに収集した資料に基づく強制連行の事実の立証、などを柱に立証を進めていく予定です。

2回の弁論が終わりました。被害者の意見陳述は2人行いましたが、裁判所は康健弁護士の補佐人就任を「現在のところ許可しない」という態度に固執しています。補佐人は法律上訴訟代理人にはなれないが、本人や代理人とともに法廷に出て弁論を行う専門家を言います。税務訴訟で税理士、特許権訴訟で弁理士という具合によく利用されている制度です。被害者はみな老齢・病弱でまた田舎で法律や裁判とは縁遠い生活を送ってきました。その人たちの気持ちを十分裁判官に理解させるには数回会って通訳を通じて話しただけの日本人弁護士だけではできません。康健弁護士は、同じ中国人として、この問題の歴史的理解や被害の実情、被害者の苦しみを理解し法律的に表現できる、まさに本件の専門家です。新潟でも国の強い抵抗はありましたが裁判所は補佐人として許可しました。

私たちは、康健弁護士を補佐人として認めるかどうかは事件に対する裁判官の姿勢を端的に示すものと考え、許可することを強く求めています。

次回弁論は6月15日午後2時30分から2時間の予定です。幸いこれまで2回の弁論では高裁で最も広い法廷を埋めつくす傍聴をしていただきました。今後とも宜しくお願いいたします。

新潟訴訟弁護団 金子 修

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