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3.18判決をうけて

「慰安婦」訴訟弁護団大森典子
去る(2005年)3月18日、「慰安婦」2次訴訟の判決が東京高裁第1民事部から出されました。裁判長の江見弘武氏は、法廷でも時々感想めいた発言をす るので、その内容から弁護団は、日本軍の加害事実に対する何らかの反省なり、政治的解決に向けた付言なりが付くのではないかとかすかな期待をもって臨んだ のですが、結果は思いがけない論理での敗訴でした。

判決は、戦争による被害の賠償問題は講和条約によってお互いに解決したものとすることになっているのに、本件のような請求は改めて無用の敵愾心をあおる行 為だという主張を述べたうえで、本件は1952年の日華平和条約(当時すでに中国大陸には中華人民共和国が成立して実効支配をしていたのに、台湾と微小な 島のみを支配していた中華民国と日本との条約)によって本件控訴人らの請求権も放棄されたとするものでした。

このような論理は現在日中間の関係が極めて悪化しているときに、お互いの信頼関係の基本である日中共同声明を否定するものであり、時代錯誤の独善的判決といわざるを得ません。

しかし、他方で、このような考え方は日本の国民の間に広く存在する一つの考え方であって、むしろ私たちはこうした見方をどうしたら変えていけるかを正面から問いかけられたということができます。

私たち弁護団は2005年3月18日を再出発の日として、この困難な課題に立ち向かう決意を固めたところです。

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