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遺棄毒ガス第二次訴訟 高裁判決の概要

3月13日東京高等裁判所第24民事部で,遺棄毒ガス・砲弾二次訴訟の控訴審判決が言い渡されました。判決は,控訴人(原告)敗訴の不当判決でした。

判決では、国が全面的に争ってきた毒ガス弾の遺棄に関する事実関係について、①日本軍による毒ガスの組織的な遺棄行為が存在したこと、②本件各被害を生じ させた毒ガス弾が日本軍のものであること、を明確に認定しています(ただし、通常砲弾の事件については日本軍のものでない可能性が否定できないとされまし た。)。

そのうえで判決は、国が事故を防止する有効な措置を講ずることはできず、結果を回避する可能性はなかった、と判示 しました。判決によれば、遺棄された毒ガス兵器は大量で広範囲に及び、しかも地下や河川に遺棄されたものもあったことを理由に、国は毒ガス兵器の遺棄場所 等を具体的に把握できなかったため、事故を防ぐことは不可能であったというのです。

国は、これまで中国内での毒ガスの遺棄 についての調査をことさらに怠り,中国側にも毒ガスに関する情報を全く提供してこなかったのですが、判決は、遺棄行為の大量・悪質性を逆手にとり、これら の調査や情報提供行為を、いわば「しても無駄である」ので「しなくてよい」と判示したものといえます。しかし、大量に遺棄・隠匿してきたことを認めなが ら、それが大量・広範囲であり悪質であればあるほど、遺棄場所が把握できず、結果を回避できなかったなどという理屈は、到底通用するものではありません。

今 後は、上告審でこの判断の妥当性について争うこととなります。また、一審で全面勝訴した1次訴訟についても既に結審しており、近く判決日が指定される見込 みですので、今回の判決の不当性を明らかにし、1次訴訟の勝訴に向けて全力で取り組んでいきます。(弁護士 藤澤整)

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