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長野遺族原告 蒼燕紅さん 松本へ

 中国人の戦争被害に対する戦後補償を求める長野訴訟が、9月17日東京高裁で判決を迎えました。
 開廷前の報道機関向け「写真撮影時間」が2分。そして開廷、判決の言い渡し。判決は「控訴棄却」「費用は原告負担」。その時間わずか10秒余り。
 10年を超える長い裁判になった長野訴訟。当初7人の原告のうち5人いた被害者本人の原告も一人だけになりました。原告も弁護団も、そして裁判を支える市民も、被害者本人たちが生きているうちに「勝訴」の判決を、と願ってきました。
 当初「事実認否」すらしなかった被告たちに対して裁判所の側が「中国人の移入への国の関与」や「国や企業の不法行為があった」ことを認めるようになりました。また、安全配慮義務違反については「双方に雇用契約関係が成立していない」として認めませんでしたが、中国人たちに対する「大きな被害」があったことを認めました。にもかかわらず、裁判の中で、原告たちは金銭的な補償よりも、自分たちが置かれた当時の強制連行や強制労働の実態を明らかにして、「私たちに謝罪をしてほしい」「奪われた誇りと名誉を回復したい」と訴え続けてきました。
 長野訴訟は最高裁に上告をしました。法廷での実質審議は終わりましたが、これまでの裁判の中で明らかにされてきた強制連行・強制労働の実態と戦後補償の必要性を、これからも一層長野県民に伝えていく必要性を感じています。
 高裁の結審に引き続き判決に立ち会った蒼燕紅さんは、判決後長野県に移動。裁判を支援してきた市民グループとの、裁判闘争の慰労と交流を兼ねた食事会に参加。翌日には、松本強制労働調査団の案内で、父・蒼欣書さんが強制労働させられた木曽の御岳発電所を見学しました。また現場近くにある市民グループが建立した中国人慰霊碑にも訪れ、追悼の花束をささげました。木曽町役場の職員や木曽9条の会のメンバーも合流をしました。
 蒼燕紅さんは高裁の判決を受け、父のいた現場跡を訪ねる中で「父の遺志を引き継いでこれからも闘い続ける」ことをあらためて誓いました。

(松本強制労働調査団 小島 十兵衛)
 

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