Home > 宮崎 > | 宮崎訴訟 > | 強制連行訴訟 > 宮崎訴訟

宮崎訴訟

宮崎・槙峰訴訟支援会は、中国人強制連行被害の実態と人権・人間の尊
厳を破壊した強制連行犯罪を徹底調査し、日本政府と三菱マテリアルの証拠隠滅と責任を追及しています。

追及の一つに20代、30代の中国青年6名が青島乗船前に死亡した件があります。彼らの氏名・住所は判明していますが、死亡期日・死亡原因・死亡診断書がありません。では被告はその死亡をどのように確認したのでしょうか。私たちが中国の遺族を訪ねたところ、遺族は「死んだことを初めて知った。遺骨もない。」と述べたのです。被告からは全く通知されていませんでした。両親や家族に61年間も知らせずに放置するとは...人間ならできません。いま国際問題になっている北朝鮮による日本人拉致問題よりももっと悪質で非人間的です。

槙峰鉱業所は6名の「死亡診断書も死亡期日も不詳」と『事業場報告書』で報告していますが、弔慰金150円の支払いは帳簿に計上して「未払い金」として保管したまま遺族に渡っていません。死亡した6名の住所も氏名も年齢も分っているにも関わらず、なぜ三菱マテリアルは死亡を遺族に通知せず、弔慰金を届けなかったのでしょう。

日本政府も三菱マテリアルも『事業場報告書』を見ていただきたい。
死亡原因について「関係当局之処分によるもの」とあるのが目にとまるはずです。「処分」とは「6名を殺した」と政府や三菱マテリアルは言うのでしょうか。さらに地元の新聞『夕刊デーリー』 (1968年3月16日付)による「乗船拒否したため機関銃や小銃で皆の見ている前で銃殺された」という報道もあります。すると、今回の裁判の準備書面で三菱マテリアルは「移入途中も逃走・犯罪事故もなく、強制連行ではない」(10頁)という主張していますが、これは虚偽の申し立てということになります。結局、強制連行だからこそ銃殺できたのです。

もう一つの追及には槙峰鉱山中国人労働者の死亡率があります。槙峰鉱山は30.8%と高率で、同時期に同じ済南・青島収容所から連行されて同様の平均年齢であった北海道函館港運の3倍、秋田三菱尾去沢鉱山の2倍の死亡率です。原因は青島~門司港間の船舶輸送に引率責任者・管理人を槙峰鉱業所が派遣せず、船内での中国人の世話を放棄したこと、槙峰鉱山での住居が1人当たり0.3畳という非人間的な狭さであったことが考えられます。私たちはこの強制連行の実態や人権と人間の尊厳破壊の行為を市民に知らせ、裁判官にも認識してもらうよう奮闘しています。
(槙峰裁判支援会  児玉武夫)

Home > 宮崎 > | 宮崎訴訟 > | 強制連行訴訟 > 宮崎訴訟

検索
解決へ向けた取り組み
おすすめ書籍

Return to page top