中国人殉難者慰霊碑
槙峰鉱山跡に「中国人殉難者慰霊碑」が建てられている。慰霊碑には 「中国人250名が配置され強制就労させられた為に76名が戦争の犠牲として亡くなった。その事実を後世に印し両国の恒久平和の祈りをこめてここに碑を建 てる」と記してある。裏面には76名の氏名が刻まれている。だが被告三菱は裁判で「強制連行に関与も強制労働もなかった」と主張している。昨年2月の現地 検証で裁判官は「碑文」を見、そして9月には、「慰霊碑」建立に三菱が負担金300万円を出し、慰霊祭にも毎年参加していると話をされた。裁判所から三菱 に強制連行の「歴史的事実の重みを直視して責任を果たしたら」、と和解提案をされた。
人間の尊厳回復を
12 月11日の第11回弁論は12分遅れて午後1時37分開廷した。冒頭、原告補佐人である董一鳴弁護士が最終 陳述に立ち、「この法廷に出るため禹城市、平原県に被害者原告7名を訪ねたら5名が病気で寝たきりだった。槙峰鉱山の非人間的行為が心身を傷めた。公正な 判決で戦争で破壊された人間の尊厳を回復してほしい」と訴えた。代理人松岡肇弁護士も「ドイツとアメリカは謝罪と補償で解決している。国、企業が責任をと らないなら裁判所が判断しなければ…」と陳述。高橋融弁護士は「国際法、国際条約では、被害者個人は救済を受ける権利があり、加害者は損害賠償を行なう義 務がある」と陳述。最終弁論で成見幸子弁護団長がこの事件は「第一は戦争犯罪・共同不法行為であり、第二に証拠隠滅工作で時効などの利益は受けられない、 第三は国際法、日本国憲法、正義・公平の理念に則れば、原告らを救済することになるはず」と正義公平の判決を要請。傍聴席は100名の超満員、報告集会に も80名が参加した。
三菱は和解を拒否、判決は3月26日
開廷が12分遅れた理由は、裁判所が開廷前に、三菱の重役も参加し和解の話をすすめていたからだった。裁判所から前述の現地検証の立場から、強制連行の 「歴史的事実の重みを直視して…平和憲法を擁する我が国の企業として、歴史的・道義的・社会的責任を果たした上で、日中友好に貢献すべき」ではと和解案の 提起があった。三菱企業側は拒否したが、裁判所が重役を参加させるなど熱心に和解努力されたことは全国でもはじめてでは。判決は3月26日、勝たねばなら ないと決意を固めています。皆さんのご支援をお願いします。
(児玉 武夫)
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