- 2012年11月 1日 21:53
- 事務局日誌
731部隊被害者遺族を支える会の方と黒竜江省の鶏西に遺族を訪ねました。99歳になる曹漢卿さんです。曹さんの義理のお父さんが731部隊に連行され、帰ってきませんでした。牡丹江から120キロのロシア国境に近い町に住んでいます。曹さんは「日本政府が謝罪しないのはけしからん」と言われています。本政府が自主的に謝罪しろ、という意味だと思います。
今回の調査ではこの近くの関連「遺跡」を出す寝ました。鶏西近くの林口にある126部隊の細菌戦実験場と、牡丹江近くの海林にある643部隊の跡地です。いずれも731部隊に関連ある部隊です。ここにはちいさな標識がたっているだけですが、日本軍の残虐行為の痕跡が残されています。
海林では、643部隊で働いていた、という李宝豊さんにあうことができました。李さんはここで大量のねずみを飼っていて、多くなるとハルビンに送ったことを証言されました。また、643部隊には医療関連の教室があり、人体標本がおかれていたことも証言されました。まだまだ731部隊関連のことは未解明なことがたくさんあります。日本政府はこれらの事実をはっきりあきらかにし、被害者遺族に謝罪することがどうしても必要だと思われます。
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