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第6回:中国ゴミ事情

経済の発展につれて、中国も都市部は大量消費社会に入ったと言ってもよいだろう。その分、ゴミも確実に増えている。食材のゴミ以外に、以前あまり見かけなかった弁当やカップ麺の容器、ペットボトルなどゴミは増える一方である。 20年近く前、中国の長距離列車の硬座(二等座席)にはじめて乗った。車内は非常に混雑していた。トイレに行こうとしても通路に座っている人をまたいだり、よけてもらったりしてようやく行くことができる有様だった。びっくりしたのは、乗客が食べ物の残りとか空き缶とかビール瓶さえも平気で窓から捨てていたことだ。女性の車掌までも窓からゴミを捨てていた。おいおいそんなのありかよ、という感じだった。その後こうした光景は、中国でさほど珍しいことではないということがわかった。 昨年済南に行ったおり、黄河をはじめて間近に見た。雄大な大河の流れにあらためて大陸の広大な国土を実感したが、橋の上から河川敷をよく見ると、ビニールや発泡スチロールやその他のゴミが相当に散乱している。悠久の黄河の現実を見た思いだった。 最近になって中国でもようやくゴミの分別収集や発泡スチロール容器の規制が行われだした。これはぜひもっと徹底してやってもらいたいものだ。ペットボトルの回収も、大都市部では行われはじめている。行政側の対策がまず求められるが、ゴミ問題や環境問題についての人々の意識の改革と学校での教育が必要だと思う。窓からのポイ捨てはやはりよくない。 工場からの汚染物質排出や家庭からの煤煙などによる大気汚染、水質汚染も中国でかなり深刻な問題である。21世紀の中国は、経済の発展だけでなく、きれいな空気と水、きれいな大地を取り戻すことにより一層ちからを入れてもらいたいものである。(井上久士)

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