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第5回:砂糖入りウーロン茶

日本ではどこでもあるもので、中国にほとんどないものに、缶ジュースなどの自動販売機があげられる。それでも最近は上海の地下鉄の駅や上海図書館などで三 得利(サントリー)の自動販売機を見かけるようになった。1缶3元だから普通に買うより少し高いが、まあまあ適当の値段といえる。

中国で自動販売機の普及があまり進まないのは、私が考えるには、(1)日本のように路上に置いておくと壊されたり盗難にあう危険がある、(2)そもそもコ インがあまり普及していない、(4)余計な電力がかかる、(5)人が多いから省力化の必要があまりない、などの理由があるように思う。だから設置してある 場所は、構内や室内の管理しやすいところに限られているようだ。

ところでこうした自販機でも売っている缶入りウーロン茶やスーパーなどにあるペットボトルのウーロン茶は、無糖と加糖の二種類がある。砂糖入りのウーロン 茶は日本で見たことがない。珍しいので買って飲んだことがあるが、紅茶感覚のウーロン茶とでも言うべきか、なにやら新鮮で、これはこれでなかなかおいしい のである。どちらが中国でよく売れているのか知らないが、砂糖入りを販売しているということは、消費者の需要があるからだろう。

私が子どもだった昭和30年代のころでさえ、砂糖はまだちょっとぜいたく品だったような記憶がある。戦争を体験された世代の方は、もっとこうした感覚をお 持ちのことと思う。もしかしたら中国で現在、加糖ウーロン茶が販売されている背景には、同じような感覚があるのかもしれない。中国の飲料やお菓子の類で、 たえられないほど甘いものにときどき出くわすことがある。それは中国人の嗜好なのか、それとも甘いものはぜいたく品とみなす、日本ではいつのころからかな くなってしまった一種懐かしい感覚の生き残りなのか。いずれにしても会員の皆さま、中国に行く機会があれば一度試飲されることをおすすめ申し上げる。(井 上久士)

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