- 2010年1月 6日 10:28
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昨年末,小野寺さんから『政策形成訴訟』を頂いた。残留孤児訴訟の本である。また,11月の何時頃か斉藤豊さんと会ったら,『政策形成訴訟』の編集で忙しいとの話があった。
一読したとは言い難いが,斜めに目を通して,驚いた。
これなら,読もうかと思わせるからである。その工夫がすごい。あれだけの内容を,これだけのスペース(約320ページ)に全部入れてあるのだ。巻末に資料も十分あり,本文中に新聞の記事が写真で入っている。わかりやすく,どこからでも読める。
本はこうでなきゃならんと思う。
これまで大訴訟の終結に当たっては,長編の記録のついた記念史的な本が出版されることが多かった。
しかし,これらは,私のような横着な者には,膨大なために到底読めないと,初めから諦めさせてしまうところがあった。
ところが,これは初めから,手に取った人には読ませようとの意図を,明確に持って作られていることが感じられる。
私は,強制連行事件の報告の本をそろそろ準備したほうが良いな,と思うことが,このごろ度々ある。非常に特徴が強く,長期かつ困難な,しかし,面白く興味尽きない,人生の中で出会って良かったと思う訴訟であり,戦いだ。
それと一時期,併走し報告を受け関心を持ち続けたのが,この残留孤児事件。その勝利のためには人も勢力も出してきた。そのために,問題意識があったからかもしれないが,この本は私に一つの回答を示してくれたと思う。
この本は,自費出版で初めから書店に並べることを予定していないようだ。しかし,このような本こそ普及するのにふさわしい本だと思う。是非,手にとって読んでみることをお勧めしたい。
頭の柔らかい Law school student や司法修習生,そして今まで余り社会に直接触れることがなかった弁護士経歴が短い諸君,若いこれから様々な問題に取り組む人々に対し,とくに読んでもらいたい。
この弁護団は,これらの人たちに呼びかけて,この本を使って,報告会を開くべきではないか。
『政策形成訴訟--中国「残留孤児」の尊厳を求めた裁判と新支援政策実現の軌跡』
著書・発行者:中国「残留孤児」訴訟弁護団全国連絡会
発行所:小野寺協同法律事務所
定価:¥3,000. + 税
弁護士 高橋 融
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